マラソン初心者が怪我なく楽しく走るための秘訣:量を追うより「自分を知る」
マラソンを始めようとする方、特に運動経験が少ない方は、「たくさん走らなきゃ!」と思いがちですよね。でも、ちょっと待ってください。実は、どれだけ距離を稼ぐかよりも、怪我をしない体づくりに意識を向けることの方が、はるかに重要なんです。
怪我予防、最初は完璧にできない!でもそれでいい
怪我をしないために、柔軟性、筋力、ランニングフォーム…と考えると、あれこれありすぎて、走るのが億劫になってしまうこともありますよね。特に、長い間運動から遠ざかっていた方にとって、これらの要素を完璧にしようとするのはハードルが高いかもしれません。すべて対策しないとケガの予防出来ないのとかといったらそういうことはありません。
正直な話、運動不足だった方がいきなり走り始めると、ほとんどの場合、どこかに痛みや違和感が出ます。「自分だけは大丈夫」と思っても、例外なく怪我のリスクはあります。なので事前に調べたりすることも多いと思いますが、「ふーん、そうなんだ。」程度にとどめておきましょう。
「怪我をする前提」で走り始めよう
だからこそ、マラソン初心者は「怪我をするかもしれない」という前提で走り始めることをお勧めします。これは悲観的になるのではなく、自分の体を守るための大切な心構えです。
雪国で育った人は冬道でも滑って転ぶことはほとんどありません。なぜかというと滑る前提で歩いているためです。ケガをする前提で走るということが、怪我につながりそうな状態にいち早く気づけることが大切です。
大切なのは「違和感に気づく力」
走っている最中に、「あれ?なんかおかしいな」「ちょっと痛みがあるかも?」と感じたら、迷わず歩きましょう。そして、もし気持ちに余裕があれば、なぜ痛みや違和感が出たのか、少し考えてみてください。
違和感があったときにすぐ歩くことで悪化を防ぐことができ、経験的に一晩寝たら改善していることがほとんどです。なぜ痛みが出たかを考えることによって、怪我の予防につながります。
私の経験では、痛みがない時でも、体がその部分をフォローし始めてフォームが崩れるというクセがあります。そういうクセというか傾向がわかってくると、対策も具体的になってきます。
自分と対話することで体が強くなる
- 「いつもより速く走りすぎたかな?」
- 「靴が合っていないのかな?」
- 「昨日、変な体勢で寝たから?」
このように、自分の体に何が起きているのかを考えることで、体の理解が深まります。この理解こそが、怪我を未然に防ぎ、長く楽しくランニングを続けるための最強のツールになるんです。走り始めたときは、違和感が出てくることが早くて全然走れないこともあります。甘やかしすぎてるのでは?と思うこともあります。でもそれで良いんです。長い目で見ると、しっかり走れるようになりますよ。
たくさん走ることだけがマラソンではありません。自分の体と向き合い、小さなサインに耳を傾けることで、無理なく、そして着実にステップアップしていけるはずです。さあ、安全に、そして賢くランニングライフをスタートさせましょう!