【完走記】44歳、初めてのフルマラソン。北海道マラソンで経験したすべてを語ります
「フルマラソンって、実際どんな感じなんだろう?」
「30kmの壁って本当にあるの?」
「初マラソン、自分にも完走できるかな…」
こんな疑問や不安を持っている方、多いのではないでしょうか。
私も初マラソンを迎えるまで、まったく同じことを考えていました。この記事では、44歳・運動ゼロから1年でフルマラソンに挑戦した私が、北海道マラソンで経験したことをお伝えします。
特に、30kmでやってしまった失敗と、35kmで訪れた「壁」、そして涙のゴールまで。包み隠さずお話しします。
結果:4時間57分で完走
先に結果をお伝えすると、4時間57分で完走できました。
エントリー段階では「サブ4(4時間切り)」を夢見ていましたが、当日の現実的な目標はキロ6分半で最後まで走り切ること。つまり4時間半ペースです。結果的にはそれも届きませんでしたが、初マラソンを完走できたこと、5時間を切れたことには満足しています。
前日:眠れなくても大丈夫
レース前日、21時には寝たいと思っていました。
でも、結局寝たのは23時過ぎ。布団に入っても眠れない。「楽しみ」と「不安」が入り混じって、頭の中をぐるぐる回っていました。
初マラソン前に眠れないのは、当然のことかもしれません。大事なのは、眠れなくても大丈夫だと割り切ること。実際、睡眠不足でも完走できましたから。
同じように眠れない夜を過ごしている方がいたら、安心してください。あなただけじゃありません。
スタート前:フェスのような雰囲気
当日、会場に着いてからは、ブースをうろうろしたり、ランニングコミュニティの仲間と合流したり。
スタート地点に立った時、ネガティブな緊張感はほとんどありませんでした。むしろ、音楽フェスに参加した時に似た感覚。大勢の人が集まって、これから何か楽しいことが始まる。そんなワクワク感でした。
スタート〜30km:順調、でも落とし穴
前半は周りに流されがち
スタート直後は人が多くて、歩くようなペース。少しずつばらけてきて、やっと走れるようになった頃、気づきました。
「ペースが速い」
事前に「周りに流されて前半で飛ばしがち」と聞いていましたが、お祭り感がすごくて、つい速くなってしまうんです。5kmくらいで「これはマズい」と気づき、意識的にキロ6分30秒に落としました。
10km〜30kmは順調
ペースを修正してからは順調そのもの。気温もちょうど良く、気持ちよく走れていました。
給水はすべてのエイドで取り、体にかける用と飲む用で2つずつ。補給食もほぼ全種類食べました。トマトがさっぱりしておいしかったですね。
ハーフを過ぎてからは未知の領域でしたが、体は動いていました。自分にちょうどいいペースの人を見つけて後ろについていく。「意外といけるかも」。そんな手応えを感じながら30km地点へ。
30km〜35km:最大のミス
30km地点を通過した時、なぜかテンションが上がってしまいました。
「30km走れた!」という達成感。練習で走ったことのない距離に到達した喜び。そして「このままゴールまで行けるんじゃないか」という根拠のない自信。
その結果、ペースを上げてしまったんです。キロ6分を切るペースで。
これが最大のミスでした。
でも、後悔はしていません。初マラソンだからこそ、「自分がどこまでいけるか」を試したかった。記録を狙う大会では絶対にやりませんが、この日は「挑戦」の日でしたから。
実際、そこから5kmくらいはそのペースで走れました。思った以上に体力が残っていたんです。
35km:壁が来た
35km地点。突然、体が動かなくなりました。
「壁」という言葉は知っていましたが、これがそうなのか。すべてのエネルギーが売り切れた、という感覚。足が前に出ない。走ろうとしても、体がついてこない。
怪我の痛みとは違います。「動かない」という感覚。続行はできるけど、走り続けることができない状態。
ここからは、走っては歩き、走っては歩きの繰り返し。足が棒のようになって、ペースはキロ8分より遅くなりました。体も冷えてきて、心拍数は120を切っていたと思います。
ラスト5km:沿道の応援と5時間切りへの執念
応援が力になる
この区間、沿道の応援が本当に力になりました。
「頑張って!」「あと少しだよ!」
自分に向けた声じゃないのは分かっています。でも、その声援が前に進む力をくれる。特に一番しんどい時の応援は、本当にありがたかった。
沿道の応援にすべて応えている市民ランナーの方がいて、すごいなと思いました。自分もできるだけ応えるようにした。手を振り返すと、向こうも笑顔になってくれる。
5時間切りが見えた
残り3kmくらいで時計を見ました。
「5時間、切れるかもしれない」
4時間半の目標はとっくに無理。でも、5時間を切れるかどうかは今の自分次第。遅くてもいいから、走る時間を長くしようと決めました。
歩く時間を減らし、少しでも走る。足は痛い、体は重い。でも、ゴールが見えてきた。
ゴール:涙の完走
ゴールラインを越えた瞬間、時計を見ました。
4時間57分
5時間を切れた。42.195kmを、自分の足で走り切った。
完走メダルとタオルをもらう場所で、感極まって涙が出ました。
44歳、運動ゼロから始めて1年。膝を痛めたことも、足首を痛めたこともあった。「もう走れないかもしれない」と思った日もあった。
でも、走り続けた。そして、ここにいる。
その達成感は、言葉では表現しきれません。
まとめ:初マラソンに挑戦する方へ
初めての北海道マラソンで学んだことをまとめます。
- 前日眠れなくても大丈夫。あなただけじゃない
- 前半は意識的に抑える。お祭り感に流されやすい
- 30kmで調子に乗らない。私はここでミスをした
- 壁は本当に来る。来ることを想定しておく
- 沿道の応援は力になる。応えると自分も元気になる
- 完璧な準備じゃなくても完走できる
初マラソンは、想像以上に大変でした。でも、想像以上に感動的でした。
もしあなたが「フルマラソンに挑戦してみたい」と思っているなら、ぜひ挑戦してみてください。完璧な準備なんていりません。私のように、失敗しながらでも大丈夫。
42.195kmの向こうには、今まで経験したことのない達成感が待っています。
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