初めてのマラソン大会、何を準備すればいい?〜北海道マラソン完走者が振り返る大会前の過ごし方〜
「初めてのマラソン大会、何を準備すればいいんだろう…」 「前日や当日はどう過ごせばいいの?」 「ちゃんと完走できるか不安…」
こんな気持ちを抱えていませんか?
私も初めての大会前は、同じ不安でいっぱいでした。何をどう準備すればいいのか、ネットで調べても情報が多すぎて混乱するばかり。
2025年8月、私は北海道マラソンで人生初のフルマラソンを完走しました。タイムは4時間57分。決して速くはありませんが、無事にゴールできたのは、事前の準備があったからこそ。
この記事では、初めてのマラソン大会に向けて何を準備すればいいのか、私の実体験をもとにお伝えします。完璧な準備なんてできなくても大丈夫。この記事を読んで、少しでも不安が和らいでくれたら嬉しいです。
私が北海道マラソンを選んだ理由
きっかけはYouTuberとの出会い
私がランニングを始めたきっかけは、あるYouTuberの動画でした。その方が2024年の北海道マラソンに出場するために来札されたとき、実際にお会いする機会があったんです。
そのときに「来年の北海道マラソン、出るぞ!」と決意しました。
正直、その時点ではまだ走り始めて間もない頃。フルマラソンなんて想像もつかない状態でしたが、1年後の目標ができたことで、練習のモチベーションが生まれました。
地理的な参加しやすさも大きかった
北海道マラソンを選んだもう一つの理由は、地元で開催される大会だったこと。
遠方の大会だと、移動の疲れや宿泊の手配など、走ること以外の負担が増えます。初めての大会なら、できるだけ走ることに集中できる環境を選ぶのがおすすめです。
大会選びのポイント
初めてのマラソン大会を選ぶとき、私が考えたポイントをお伝えします。
1. 参加しやすい場所・時期を選ぶ
移動の負担が少ない大会がおすすめ。初めての大会で遠征すると、移動の疲れがレースに影響することも。
時期も重要です。真夏や真冬は体への負担が大きくなります。ただし、私は夏の北海道マラソンを選びました。暑さ対策は必要でしたが、目標があったので迷いはなかったですね。
2. 制限時間に余裕がある大会を選ぶ
フルマラソンの制限時間は大会によって異なります。5時間、6時間、7時間など様々。
初めてなら、制限時間に余裕がある大会を選ぶと安心です。北海道マラソンは制限時間6時間。私は4時間57分でゴールしたので、余裕を持って完走できました。
3. 大会の雰囲気や評判を調べる
ネットで過去の参加者の声を調べると、大会の雰囲気がわかります。
沿道の応援が多い大会、給水・給食が充実している大会、景色が良いコースの大会など、特徴は様々。初めてなら、サポートが充実している大会を選ぶと心強いです。
エントリーから大会当日までの流れ
エントリーは早めに
大会によってエントリー方法は「抽選」と「先着」の2種類があります。先着順の大会は人気があるとすぐに定員に達することも。私は北海道マラソンのエントリー開始と同時に申し込みました。
「出る」と決めたら、すぐにエントリーする。これが大事です。エントリーすることで、「もう後には引けない」という覚悟が生まれますから。
大会までの練習計画
エントリーしてから大会まで、私の場合は約半年ありました。
細かい練習計画はここでは省きますが、大切なのは大会当日に向けてピークを持っていくこと。大会直前に追い込みすぎて疲労を溜めてしまうと、本番で力が出せません。
詳しい練習内容は私の1年のトレーニング記録で紹介しています。
大会1週間前〜前日の過ごし方
1週間前:最後の長めの距離を走る
私は大会1週間前に、最後の長めの距離を走りました。これが大会前の「仕上げ」のような位置づけ。
ここで無理をする必要はありません。「体が動くことを確認する」程度の気持ちで大丈夫です。
1週間前〜前日:疲れを残さない
長めの距離を走った後は、軽めのジョグとストレッチを中心に過ごしました。
大切なのは、疲れを残さないこと。「もっと走っておいた方がいいんじゃないか」という不安が出てきますが、ここで追い込んでも体力は上がりません。むしろ疲労が溜まるだけ。
食事は普段通りでOK
よく「カーボローディング」という言葉を聞きますが、私は特別なことはしませんでした。普段通りの生活を心がけるのが一番です。
ただ、一つだけ意識したのがマグネシウムの摂取。足の攣り対策として、サプリメントや硬水を積極的に摂りました。
正直なところ、普段の練習でも足を攣ったことがないので、効果があったかは判断がつきません。当日は暑かったものの汗の量がそこまで多くなかったので、それが良かったのかも。ただ、気持ち的には「対策している」という安心感がありました。これも大事なことだと思います。
前日は早めに就寝…でも寝れない
大会前日は早めに布団に入りました。
でも、正直に言うと、全然寝れませんでした。緊張と興奮で目が冴えてしまって。
これは多くのランナーが経験することのようです。寝れなくても焦らないでください。横になっているだけでも体は休まります。「寝れなくても大丈夫」と開き直るくらいの気持ちでいましょう。
大会当日の朝〜スタートまで
4時30分起床
大会当日、私は4時30分に起きました。北海道マラソンのスタートは8時30分。スタートの4時間前には起きるというのが一般的な目安です。
起きてすぐは体が動かないもの。早めに起きて、体を目覚めさせる時間を確保しましょう。
朝食は消化の良いものを
朝食はバナナとスポーツドリンクを中心に、消化の良いものを選びました。
スタートの3時間前までには食べ終えるのが理想。胃に食べ物が残っている状態で走ると、お腹が痛くなることがあります。
普段から朝食に何を食べているかにもよりますが、大会当日に新しいものを試すのは避けた方が無難。いつも食べ慣れているものを選びましょう。
6時30分会場到着
会場には6時30分頃に到着しました。スタートの2時間前ですね。
早めに着いて、以下のことをしました:
- 荷物預け
- トイレ(混むので早めに!)
- ストレッチとウォームアップ
- スタートブロックの確認
特にトイレは重要。大会当日は長蛇の列ができます。早めに済ませておくのがポイントです。
スタート前の過ごし方
スタート30分前くらいにはスタートブロックに移動しました。
周りには同じように緊張している人がたくさんいます。その雰囲気を感じながら、「いよいよだな」と気持ちを高めていく時間でした。
やっておいてよかったこと
初めての大会を振り返って、「これはやっておいてよかった」と思うことをお伝えします。
1. コースを事前にイメージしておく
大会のコース紹介動画を事前に見ました。YouTubeで検索すると、過去の大会の様子がたくさん出てきます。
さらに、実際にコースの一部を走ってみました。どんな道を走るのか、坂はどこにあるのか、事前に体感しておくと当日の安心感が違います。
2. 補給ジェルを事前にテストする
フルマラソンでは途中でエネルギー補給が必要です。多くのランナーが「補給ジェル」を使います。
ただ、ジェルは人によって合う・合わないがあります。本番前に必ず試しておきましょう。胃に合わないジェルを本番で初めて摂ると、お腹を壊すリスクがあります。
私の場合は何を摂取しても大丈夫だったので、味で選びました。これは事前にテストしたからこそわかったこと。
3. 暑さ対策(夏の大会の場合)
北海道マラソンは8月開催の夏の大会。暑さ対策は必須でした。
- キャップをかぶる
- 給水所でしっかり水を取る
- 首や腕に水をかけて冷やす
当日暑くなければラッキーですが、暑かったときの対策をしていないとリタイアの可能性も出てきます。備えあれば憂いなし、ですね。
失敗したこと・次への反省
「記録を狙うのか、楽しむのか」を決めておけばよかった
初めての大会を終えて感じたのは、「何を目的にするか」を事前に明確にしておくべきだったということ。
記録を狙うなら、給水所ではさっと水を取って先を急ぐ。楽しむなら、給食をしっかり味わい、沿道の応援に手を振り、景色を楽しむ。
どちらが正解というわけではありません。でも、迷いながら走ると中途半端になるんですよね。
初めてなら「楽しむ」を優先するのがおすすめ
とはいえ、初めての大会で「記録を狙う」のは難しい。自分がどのくらいのペースで走れるか、まだわからないですから。
迷ったら「楽しむ」を優先する。これが私のおすすめです。
給食を楽しみ、沿道の応援に感謝し、景色を味わう。そうすることで、初めてのフルマラソンが一生の思い出になります。
記録を狙うのは、2回目以降でいいんです。
持ち物チェックリスト
初めての大会に持っていくものをまとめました。参考にしてください。
必須アイテム
- ゼッケン(事前に届いているか確認!)
- 計測チップ(シューズに付けるタイプが多い)
- ランニングシューズ
- ランニングウェア
- ソックス
- キャップや帽子
- 補給ジェル(2〜3個)
- スマートフォン(記録用、緊急連絡用)
あると便利なもの
- ワセリン(擦れ防止)
- 日焼け止め
- サングラス
- ポーチやウエストバッグ(補給ジェルを入れる)
- 着替え(ゴール後用)
- タオル
- 小銭(自販機用)
前日に確認すること
- 天気予報をチェック
- スタート時間と会場への交通手段を確認
- ゼッケンの付け方を確認
- 計測チップの装着方法を確認
詳しい持ち物については私が持っていくもの5選でも紹介しています。
まとめ:完璧な準備じゃなくても大丈夫
この記事では、初めてのマラソン大会に向けた準備について、私の実体験をもとにお伝えしました。
覚えておいてほしいポイント:
- 大会選びは参加しやすさを重視:初めてなら移動の負担が少ない大会を
- 1週間前からは疲れを残さない:追い込みは逆効果
- 前日寝れなくても大丈夫:横になっているだけでも体は休まる
- コースと補給ジェルは事前にテスト:本番で初めてはリスクが高い
- 迷ったら「楽しむ」を優先:記録狙いは2回目以降で
正直に言うと、私も完璧な準備ができたとは思っていません。前日は全然寝れなかったし、当日も緊張でガチガチでした。
でも、完璧じゃなくても、ゴールはできるんです。
初めての大会は、誰だって不安です。その不安を抱えながらスタートラインに立つこと自体が、すでに大きな一歩。あなたがエントリーしたその勇気を、私は応援しています。
ゴールした瞬間の達成感は、何物にも代えがたいものです。ぜひ、その感動を味わってきてください。
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