【実体験】ランニング初心者がやってしまった失敗談10選〜1年でフルマラソン完走した私の痛い経験から学ぶ〜

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「ランニングを始めたいけど、失敗したらどうしよう…」 「どんなことに気をつければいいのか分からない…」

これからランニングを始めようとしている方、こんな不安を感じていませんか?

実は、失敗は誰にでもあります。

むしろ、失敗を経験することで、自分の体のことが分かり、より安全に、楽しく走れるようになります。失敗も含めて、それがあなたの「ランニングライフ」なんです。

今回は、44歳で運動ゼロからランニングを始め、1年後にフルマラソンを完走した私が、この1年間で実際にやってしまった10の失敗談を包み隠さずお伝えします。

私の失敗があなたの参考になれば、同じ痛い目に遭わずに済むかもしれません。

失敗談1:走り始めてたった1週間(14km)で右膝を痛めた

何が起きたか

ランニングを始めて最初の1週間。やる気に満ち溢れていた私は、張り切って走りました。

  • 1日目:3km
  • 2日目:4km
  • 3日目:5km
  • 4日目:2km(少し疲れてきた)

合計でたった14kmしか走っていないのに、右膝に違和感が出ました。

最初は「少し痛いかな?」程度でしたが、次第に痛みに変わり、約2週間ほとんど走れない日々が続きました。

なぜ失敗したのか

体がランニングに慣れていない状態で、連日走ってしまったことが原因です。

10年以上まともな運動をしていなかった私の体は、「走る」という動作に全く慣れていませんでした。筋肉も関節も、ランニングの衝撃に耐えられる準備ができていなかったんです。

どう対処したか

  • 痛みが出たら、すぐに走るのをやめた
  • 約2週間、ランニングを休んで膝を休ませた
  • 痛みが引いてから、ゆっくりと再開

学んだこと

「初心者は怪我をする前提で走る」ことが大切だと学びました。

走り始めの頃は、特に怪我のリスクが高いです。少しでも違和感を感じたら、無理せず休む勇気が必要です。

「昨日休んだから、今日は絶対走らなきゃ」という義務感は捨てましょう。


失敗談2:長距離で足を痛めて、1時間歩いて帰宅

何が起きたか

ある日、「今日は長めに走ろう!」と意気込んで、往復コースを走り始めました。

ところが、距離設定を誤り、折り返し地点で足に痛みが出てしまいました。

走れなくなった私は、そこから約1時間かけて歩いて帰宅しました。

めちゃくちゃ辛かったです。

なぜ失敗したのか

「途中でダメだった時のこと」を全く想定していなかったのが失敗でした。

往復コースを選んだため、足を痛めても「帰るしかない」状況に。もし周回コースだったり、公共交通機関が近くにあるコースを選んでいたら、もっと楽に帰れたはずです。

どう対処したか

  • その日は諦めて、ゆっくり歩いて帰宅
  • 以降、長距離を走る時は:
    • 周回コース(いつでも中断できる)
    • バス停や駅が近いコース
    • 最悪、タクシーを呼べる場所

を選ぶようにしました。

学んだこと

コース選びは「安全性」が最優先。

特に、長距離に挑戦する時は:

  • いつでも中断できるコースか
  • 近くに公共交通機関はあるか
  • 最悪の場合、どうやって帰るか

これらを事前に考えておくことが大切です。


失敗談3:冬に走って風邪を引いた(高確率で)

何が起きたか

冬、寒い中でも「走らなきゃ」と思って走りました。

走っている間は体が温まるので問題ないのですが、走り終わった後、汗をかいた体が急激に冷えて、風邪を引くことが何度もありました。

「また風邪か…」と思うと、冬に走るのが怖くなりました。

なぜ失敗したのか

実は、しっかり温かい服装で走っていましたし、走った後もすぐにシャワーを浴びていました。

それでも風邪を引いてしまったのは、寒い中で走ると、体が熱く感じても実は体の芯は冷えているということに気づいていなかったからです。

走っている間は体が温まって汗をかくので、「体は温まっている」と思っていました。でも、寒い外気に体が冷やされ続けていたんですね。

そして、走った後にシャワーで表面だけ温めても、体の芯まで温まっていなかったのが原因だったと思います。

どう対処したか

  • 走り終わったら、シャワーだけでなく、湯船にしっかり浸かって体の芯まで温める
  • 冬は無理に走らず、「走れない時期」として割り切る
  • 走る日を選ぶ(気温が比較的高い日、風が弱い日)

特に、1月と2月は積雪もあって走れなかったのですが、この時期は「休養期間」として体を休めることにしました。

学んだこと

冬のランニングは、表面的な温かさだけでは不十分。

体が熱く感じても、実は体の芯は冷えている可能性があります。特に冬に走った後は、シャワーだけでなく、湯船にしっかり浸かって体の芯から温めることが大切です。

また、無理して走って体調を崩すくらいなら、休む勇気も必要。冬に風邪を引きやすい体質なら、その時期は走らずに体を休める。それも賢い選択です。

走れない時期があっても、焦らないことが大切だと学びました。


失敗談4:ストレッチをサボって、体が硬いまま走り続けた

何が起きたか

正直に言うと、私はもともとストレッチをあまりしません。

「面倒くさいし、走る時間を確保するだけで精一杯」という理由でサボっていました。

でも、ストレッチをしないと、筋肉が硬いまま走ることになり、怪我のリスクが高まります。実際、膝や足首を痛めた原因の一つは、ストレッチ不足だったと思います。

なぜ失敗したのか

  • ストレッチの重要性を軽視していた
  • 「走る時間」を優先して、準備やケアの時間を削っていた

どう対処したか

今でも完璧にはできていませんが、以下を心がけています:

  • 最低限、走る前に軽く足首や膝を回す
  • 走り終わった後は、簡単なストレッチを5分だけする
  • 体が硬いと感じたら、その日は無理せず短めに走る

学んだこと

ストレッチは「準備運動」ではなく、「怪我予防」。

面倒に感じるかもしれませんが、ストレッチをサボって怪我をすると、結局もっと長く走れなくなります。5分のストレッチが、2週間の休養を防ぐと考えれば、絶対にやった方がいいです。


失敗談5:途中でコンビニが遠くて、給水に困った

何が起きたか

ある日、少し長めの距離を走っていた時のこと。

途中で喉が渇いて水分補給をしたくなったのですが、近くにコンビニがなく、結局かなりの距離を走ってからようやく水を買えました。

真夏だったら危なかったかもしれません。

なぜ失敗したのか

  • コース上にコンビニがあるかを事前に確認していなかった
  • 長距離を走る時に、水を持たずに走り始めた

どう対処したか

  • 長距離を走る時は、コース上にコンビニや自販機があるか確認
  • 夏場や長距離の時は、小さなボトルを持って走る
  • もしくは、周回コースで家に何度も戻れるようにする

学んだこと

給水ポイントは事前に確認しておくべき。

特に夏場は、脱水症状や熱中症のリスクがあります。水分補給は「あれば飲む」ではなく、「必ず飲む」という意識で計画しましょう。


失敗談6:マラソン30kmでテンションが上がってラストスパート→35kmで力尽きた

何が起きたか

北海道マラソン本番。

30kmまでは順調にペースを守って走っていました。「30kmの壁」をクリアした瞬間、「もう大丈夫だ!」とテンションが上がり、ラストスパートをかけてしまいました。

ところが、35km地点で完全に力尽きました。

そこからゴールまでの7kmは地獄でした。足は痛いし、息は上がるし、「なんであの時スパートしたんだ…」と後悔の連続。でも、なんとか完走できました。

なぜ失敗したのか

  • 30kmを超えた安心感で、気持ちが先走った
  • まだ12km以上残っているのに、ペースを上げてしまった
  • 初マラソンで、自分の限界が分かっていなかった

どう対処したか

その時はもう手遅れだったので、35km以降はとにかく歩かずに、ゆっくりでも走り続けることだけを考えました。

沿道の応援や、「絶対にゴールする」という気持ちだけが支えでした。

学んだこと

「30kmの壁を超えた=ゴール」ではない。

むしろ、30km以降が本当の勝負です。最後までペースを守ることの大切さを、身をもって学びました。

次回マラソンに出るなら、35km以降も余裕を持って走れるよう、もっと練習を積みたいと思います。


失敗談7:マラソン後に無理して走って、左足首を痛めた

何が起きたか

北海道マラソンを完走した達成感に浸っていた私。

「フルマラソンを完走したんだから、もう普通に走れるだろう」と思い、マラソンから2週間後くらいから、また普通に走り始めました。

ところが、9月後半に左足首に痛みが出て、またしばらく走れなくなりました。

なぜ失敗したのか

  • マラソンのダメージが残っている状態で、無理に走った
  • 達成感に浮かれて、体のケアを怠った
  • 「走れるから大丈夫」という過信

どう対処したか

  • 痛みが出たら、すぐに走るのをやめた
  • 約1ヶ月、ゆっくりとしたジョグと休養を繰り返した
  • 足首のケア(アイシング、ストレッチ)を意識的に行った

学んだこと

マラソン後は、最低でも2〜3週間は完全に休むべき。

42.195kmを走った体は、想像以上にダメージを受けています。達成感があると「もっと走りたい!」と思いますが、ここで無理をすると必ず怪我をします。

「走れない」ことも、体を守るための大切な選択。


失敗談8:夜走って暗くて躓いた・捻挫しかけた

何が起きたか

ある日、仕事が遅くなって夜に走ることにしました。

街灯が少ない道を走っていた時、暗くて足元が見えず、段差に躓いて捻挫しかけました。

幸い、大きな怪我にはなりませんでしたが、かなり怖い経験でした。

なぜ失敗したのか

  • 夜走る時のリスクを軽視していた
  • 明るい道を選ばなかった
  • 足元を確認しながら走る意識が足りなかった

どう対処したか

  • それ以降、明るい道以外は走らないようにした
  • 街灯が多い公園や河川敷を選ぶ
  • どうしても夜走る場合は、ヘッドライトや反射材を使う

学んだこと

夜のランニングは「見える」ことが最優先。

暗い道は、段差や障害物が見えず、怪我のリスクが高まります。安全第一で、明るい道を選びましょう。

また、車や自転車からも見えるように、反射材を身につけることも大切です。


失敗談9:怪我で走れない日が続いて、やめそうになった

何が起きたか

右膝の怪我、左足首の怪我、風邪…。

1年間で何度も「走れない期間」がありました。

特に、冬の1〜2月は積雪のため月間10km程度しか走れず、**「このままマラソンに間に合わないんじゃないか…」「もう諦めようかな…」**と弱気になることもありました。

なぜ失敗したのか

「失敗」というより、これは誰にでも訪れる「停滞期」です。

でも、この時期に諦めてしまう人が多いのも事実です。

どう対処したか

  • 走れない時期は「休養期間」と割り切る
  • 焦らず、走れる時期に再開すればいいと考える
  • 「諦めずに待つ」ことも、トレーニングの一部

3月になって雪が解け始めると、また走れるようになりました。2ヶ月のブランクがあっても、それまでに積み重ねてきた走りは消えていませんでした。

学んだこと

走れない時期があっても、それは「終わり」ではない。

怪我、天候、仕事、家庭…。走れない理由は誰にでもあります。大切なのは、「また走り始める」という気持ちを持ち続けること。

一時的に走れなくても、それは休養期間。焦らず、自分のペースで再開すればいいんです。


失敗談10:エントリー後に「本当に走れるのか」不安になった

何が起きたか

北海道マラソンにエントリーした後、ふと不安になりました。

「30kmの壁って聞くけど、自分は最長20kmしか走ったことがない。本当に42.195kmも走れるのか?」

練習不足を実感し、何度も「出場を辞退しようか」と考えました。

なぜ失敗したのか

「失敗」というより、これは初マラソンあるあるの「不安」です。

  • 練習で30km走をしていなかった
  • 未知の領域(30km以降)への恐怖
  • 「完走できなかったらどうしよう」というプレッシャー

どう対処したか

  • 「完走できなくても、挑戦することに意味がある」と考えを変えた
  • SNSやブログで、他のランナーの体験談を読んで勇気をもらった
  • 「最悪、歩いてもゴールはできる」と開き直った

学んだこと

完璧な準備じゃなくても、挑戦する価値はある。

私は最長20kmしか走っていませんでしたが、結果的には完走できました。もちろん、35km以降は地獄のようにきつかったです。でも、ゴールした時の達成感は、何物にも代えがたいものでした。

不安は誰にでもある。でも、その不安を乗り越えて一歩を踏み出したからこそ、今の自分がいます。


失敗から学んだ5つの重要ポイント

10の失敗談から、私が学んだ最も重要なポイントをまとめます。

1. 怪我は「する前提」で走る

初心者は、体がランニングに慣れていないため、怪我のリスクが非常に高いです。

  • 少しでも違和感を感じたら、すぐに止める
  • 「昨日休んだから、今日は絶対走る」という義務感は捨てる
  • 怪我をしてから治すより、怪我をする前に止める方が早く復帰できる

2. 頑張りすぎないから、続けられる

多くの初心者が「毎日走らなきゃ」「もっと距離を伸ばさなきゃ」と頑張りすぎて挫折します。

私が1年間続けられたのは、逆に頑張りすぎなかったからです。

  • 「まだ走れるかも」と思うくらいで止める
  • 無理なペースで走らない
  • 走れない日があっても、自分を責めない

継続するためには、「ほどほど」が大切です。

3. 安全性を最優先にする

  • コース選び:いつでも中断できる場所
  • 時間帯:明るい時間、または明るい道
  • 天候:無理して走らない
  • 給水:事前に確認、または持参

楽しく走るためには、まず安全であることが大前提です。

4. 走れない時期は「休養期間」

怪我、天候、仕事、家庭…。走れない理由は必ず出てきます。

でも、それは「終わり」ではなく、「休養期間」です。

焦らず、走れる時期に再開すればいい。その柔軟さが、長く走り続けるコツです。

5. 完璧じゃなくても、挑戦する価値がある

私の練習は決して完璧ではありませんでした。

  • 月間平均69km(一般的には100km以上推奨)
  • 最長距離20km(一般的には30km走推奨)
  • 冬は月間10km

それでも、フルマラソンは完走できました。

完璧な準備じゃなくても、挑戦することに意味があります。


まとめ:失敗もまた、ランニングライフの一部

この記事で紹介した10の失敗談は、すべて私の実体験です。

正直、恥ずかしい失敗もたくさんあります。でも、これらの失敗があったからこそ、今の私があります。

失敗は、成長のための貴重な経験です。

そして、何より大切なのは、失敗も含めてランニングライフを楽しむことだと思います。

完璧に走れる日ばかりではありません。怪我をすることもあれば、走れない時期もある。モチベーションが下がることもあれば、不安になることもある。

でも、それらすべてが、あなたの「走る人生」を作っています。

もしあなたが「失敗したらどうしよう」と不安に思っているなら、安心してください。失敗は誰にでもあります。大切なのは、失敗から学び、次に活かすことです。

私の失敗が、あなたの参考になれば嬉しいです。

さあ、失敗を恐れず、ランニングの第一歩を踏み出してみませんか?


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あなたの失敗談も聞かせてください ランニングで失敗したこと、困ったことがあれば、ぜひコメント欄で教えてください。一緒に学び合いましょう!

ABOUT ME
DENDEN
DENDEN
会社員
45歳、10年以上運動ゼロだった私に、2024年夏、マラソンの神様が舞い降りました。2025年の北海道マラソン完走を目指しています。 走り始めては体の不調やケガに悩まされる日々でしたが、その度に自分の「体と心の声」に耳を傾け、乗り越える術を学んできました。 このブログでは、私の失敗や試行錯誤の経験を通じて得たリアルな学びを発信し、「また走りたい」「フルマラソンを叶えたい」と願うあなたの一歩を、心から応援します。
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