ランニングシューズの選び方【初心者向け】1年で4足履いた私が教える失敗しない3つのポイント
「さあ、ランニングを始めよう!」と思い立ったものの、スポーツショップに行ってみると、ずらりと並ぶランニングシューズの数々。「どれを選べばいいの?」と途方に暮れてしまった経験、ありませんか?
私も2024年8月にランニングを始めた当初、シューズ選びで本当に悩みました。そして1年間で4足のシューズを試してきた今だからこそ分かる、「最初の1足を選ぶときに知っておきたかったこと」があります。
今回は、ランニング初心者のあなたが失敗しないシューズ選びの3つのポイントをお伝えします。
私が最初に選んだシューズ:Nike Pegasus 40 Extra Wide
まず、私が最初に購入したシューズをご紹介します。
Nike Pegasus 40 Extra Wide
セール時に10,000円を切る価格で購入できました。結論から言うと、この選択は大成功でした。1年経った今でもジョギング用として活躍していますし、何より「初めてのランニングシューズ」として、私にランニングを習慣づけてくれた大切な相棒です。
なぜこのシューズを選んだのか?それは、スポーツショップの店員さんに勧められたからです。自分で調べて選ぶこともできましたが、初心者の私には何が良いのか判断する基準がありませんでした。そんな時、店員さんの一言が決め手になりました。
「足幅が広い方なので、Extra Wideがおすすめですよ」
実際に試し履きをしてみると、通常の幅のシューズは足を入れた瞬間に圧迫感がすごかったんです。でも、Extra Wideは締め付けが少なく、快適でした。
そして何より、シンプルなデザインだったので、普段履きとしても違和感がなかったんです。これが思いのほか重要でした。「ランニングシューズ!」という感じじゃなかったので、気持ち的にハードルが低く、日常的に履くことで「走る意識」が自然と高まっていきました。
1年間で4足履いて分かった、初心者がシューズを選ぶ3つのポイント
では、この1年間の経験から学んだ、初心者がシューズを選ぶときに押さえるべき3つのポイントをお伝えします。
ポイント1:日常使いでも違和感のないデザインを選ぶ
これは意外と見落としがちなポイントですが、初心者にとってはとても重要です。
最初のうちは、「今日は走るぞ!」とわざわざランニングウェアに着替えて、気合を入れて走りに行くことが多いかもしれません。でも、それだと続けるのが難しくなってきます。
私の場合、Pegasus 40はシンプルなデザインだったので、普段からこのシューズを履いて生活していました。すると、「ちょっとそのまま走ってみようかな」という気軽さが生まれたんです。
ランニングを習慣にするには、「走るハードルを下げる」ことが何より大切。
派手なカラーやいかにも「アスリート仕様」というデザインよりも、日常に溶け込むシンプルなデザインを選ぶことで、走ることが特別なイベントではなく、生活の一部になっていきます。
ポイント2:予算は10,000〜15,000円に抑える
ランニングシューズは、安いものから高いものまで、価格帯が幅広いです。初心者の場合、「高いシューズを買えば怪我をしないだろう」と考えがちですが、ちょっと待ってください。
初心者には、10,000〜15,000円くらいのシューズがおすすめです。
理由は3つあります。
1. ランニングシューズの寿命は約800km
どんなに高価なシューズでも、走行距離が800km前後になるとクッション性が落ちてきます。週に20km走ると仮定すると、約10ヶ月で買い替え時期がきます。つまり、どんなシューズも消耗品なんです。
2. 自分に合うシューズは、走ってみないと分からない
走り始めたばかりの頃は、自分の走り方や足の特徴が分かりません。私も最初は「ドロップ(かかとからつま先への高低差)」なんて気にしていませんでした。
Pegasus 40は10mmドロップで、当時は全く気にならなかったのですが、今履いているNew Balanceのシューズが6mmドロップなので、今ではPegasus 40の傾斜が少しきついと感じるようになりました。
走り方が変わると、シューズに求めるものも変わります。だから、最初から高価なシューズを買う必要はないんです。
3. 次のシューズ選びが楽しみになる
1足目で予算を使い切ってしまうと、2足目を買うハードルが上がってしまいます。でも、手頃な価格のシューズから始めれば、「次はこういうシューズを試してみよう」という楽しみが生まれます。
私も現在4足のシューズを持っていますが、それぞれ用途が違います。
- Nike Pegasus 40 Extra Wide:ジョギング用
- Asics Gel-Kayano 30 Wide:長距離用
- New Balance Fresh Foam 1080 v14:普段の練習用
- New Balance FuelCell Propel v5:スピード練習・レース用
最初から全部揃える必要はありません。走りながら、少しずつ自分に合うシューズを見つけていく。それもランニングの楽しみの一つなんです。
ポイント3:必ず試し履きをして、店員さんに相談する
これは絶対に守ってほしいポイントです。
ネットで安く買えるからといって、試し履きせずに購入するのは避けましょう。
私の場合、もともと足幅が広いのは自覚していましたが、まさか**Extra Wide(超幅広)**じゃないと合わないとは思っていませんでした。通常の幅のシューズは、足を入れた瞬間に圧迫感がすごくて、「これは無理だ」とすぐに分かりました。
試し履きをする際のポイントは以下の通りです。
試し履きのチェックポイント
- 足を入れた瞬間の圧迫感はないか?
- つま先に1cm程度の余裕があるか?
- かかとがしっかりホールドされているか?
- 店内を少し歩いてみて、違和感はないか?
- 「これなら走れそう」という直感があるか?
そして、必ず店員さんに相談してください。
- 「これからランニングを始めたい初心者です」
- 「週に○km程度走る予定です」
- 「予算は15,000円以内で考えています」
こうした情報を伝えると、店員さんはあなたに合ったシューズを提案してくれます。プロのアドバイスは本当に貴重です。
ただし、最終的には自分の感覚を信じてください。店員さんが勧めてくれたシューズでも、履いてみて違和感があるなら、別のモデルを試しましょう。
【正直な話】試し履きだけでは分からないこともある
ここで一つ、正直にお伝えしておきたいことがあります。
私が2足目に購入したAsics Gel-Kayano 30 Wideは、店頭で試し履きした時は「これは良さそうだ!」と感じました。安定性も高く、長距離に向いていると店員さんにも勧められました。
しかし、実際に長い距離を走ってみると、小指が圧迫されて指の腹の部分がつままれたような感じになってしまうんです。私の足の形(内反小指気味)が原因かもしれませんが、店頭で数分履いただけでは気づけませんでした。
結局、このシューズは今では使用頻度が一番低くなっています。
これは決してシューズが悪いわけではなく、単に「私の足には合わなかった」ということです。こうした経験からも、最初から高価なシューズを買わない方が良いと実感しました。
ある程度の距離を走ってみないと分からないこともあります。だからこそ、1足目は手頃な価格で、自分の足の特徴を知るための「お試し期間」と考えるのが良いでしょう。
【注意点】いきなりクッション性の高いシューズは避ける
もう一つ、これから走り始める方に知っておいてほしいことがあります。
今履いている普段の靴から、かけ離れたクッション性の高いシューズは避けた方が良いということです。
厚底のランニングシューズは確かに足への負担を軽減してくれますが、普段の靴とのギャップが大きすぎると、体がうまく適応できず、かえって怪我のリスクが高まることがあります。
特に、運動から長く離れていた方は、まず普段の靴に近い感覚のシューズから始めて、体を慣らしていくことをおすすめします。
【参考】私が1年間で購入した4足のシューズ
参考までに、私が1年間で購入したシューズと、それぞれの用途をご紹介します。
1. Nike Pegasus 40 Extra Wide(最初の1足)
- 用途:ジョギング、普段履き
- 価格:約10,000円(セール時)
- 感想:初心者に最適。日常使いもできるデザインで、走るハードルが下がった。
2. Asics Gel-Kayano 30 Wide(2足目)
- 用途:長距離ラン用に購入したが、実際は使用頻度が低い
- 価格:約15,000円
- 感想:安定性は高いが、自分の足には合わず。長距離を走ると小指が圧迫されて痛くなる。これも「試し履きだけでは分からないこともある」という教訓に。
3. New Balance Fresh Foam 1080 v14(3足目)
- 用途:普段の練習全般
- 価格:約16,000円
- 感想:6mmドロップで、より自然な走りができるようになった。
4. New Balance FuelCell Propel v5(4足目)
- 用途:スピード練習、レース
- 価格:約12,000円
- ドロップ:6mm
- 感想:軽くて反発力があり、速く走るための練習に最適。6mmドロップで自然な走りができる。
このように、走り方が変わると、シューズに求めるものも変わってきます。でも、それは走り続けているうちに自然と分かってくることです。最初から完璧を目指す必要はありません。
まとめ:初心者がシューズ選びで大切にすべきこと
ランニングシューズ選びで大切なのは、以下の3つです。
- 日常使いでも違和感のないデザインを選ぶ → 走るハードルを下げ、習慣化しやすくする
- 予算は10,000〜15,000円に抑える → シューズは消耗品。次のシューズ選びも楽しみに
- 必ず試し履きをして、店員さんに相談する → 自分の足に合うかどうかは、履いてみないと分からない
そして何より、**「自分の感覚を信じること」**が大切です。
高価なシューズが必ずしも良いわけではありません。初心者のあなたにとって最高のシューズは、「このシューズなら走れそう」「履いていて気持ちいい」と感じられるシューズです。
私も最初は不安でいっぱいでしたが、店員さんのアドバイスを受けながら選んだPegasus 40のおかげで、1年間走り続けることができました。そして今では4足のシューズを使い分けながら、ランニングを楽しんでいます。
あなたも、まずは気軽にスポーツショップに足を運んでみてください。そして、いろいろなシューズを試し履きして、「これだ!」と思える1足を見つけてください。
その1足が、あなたのランニングライフの素晴らしいスタートを切ってくれるはずです。
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あなたの経験を聞かせてください 初めてのランニングシューズ選び、どんなシューズを選びましたか?失敗談や成功談があれば、ぜひコメント欄で教えてください!

