【エッセー】私が走ろうと思ったこと
もう若くない現実を知る
中学、高校と野球部だった。ポジションは投手。 走ることは苦手じゃなかった。チームプレイよりは、独りで考えたり走ったりする方が好きな方だった。
その野球も大学ではサークル程度、大学卒業後は年2,3回草野球程度。それもここ15年くらいは完全に運動は疎遠になっていた。
正直、運動はもういいかなと思っていた。40過ぎて体力は低下の一途をたどっていた。 足の筋肉もおち、細い足になっていた、体重も増え、年数回みかける、足ほっそりお腹ポッコリおじさんに私自身がなりかけていた。
というより、もうそれだった。
きっかけはそう、Youtube
40歳で長男が生まれた。老眼で近くでわが子を見ることも出来ず 長時間抱っこすることも、何をするにしても体がついてかなかった
そんな折、チャンネル登録しているYoutuberが2024年北海道マラソンに来たのだ 私は彼に会いにファン向けの物販に向かった。 私にランニングの神様が下りてくるとも知らずに
いわゆる推し活というやつだろうか、フィギュアは持ってないしアクスタなんかも当然持ってない。登録しているYoutuberの中では一番好きではあった。
正直なぜ私がその場所に行こうとしたか、思い出してもよくわからない。ある種のノリで、地方では有名人を私生活で見ることもないので、一目見たかったというのはあった。
マラソンの神様
私が見たのは、バキバキに仕上がった筋肉そのものでした。何かを買ったら筋肉と一緒に写真が撮れるということでちょっと迷ったがTシャツを買って写真の列に並んだ。
私の順番がきて、どもりつつ、まごまごしている若干乙女化しているおじさんほどキモイものはなかったと思う。マッチョマンはやさしく包み込んで写真を撮ってもらった。
この時です、マラソンの神様が下りてきたのです。
あとで、写真を見返すとにやけたおじさんがいて、正直キモかった。 でも、そんなことは関係がなかった。 翌年の北海道マラソンに参加することを決意した。
翌日、彼は月桂冠を頭にのせて、古代ギリシャのあの服装(クラミュスというらしい)で走っていた。
彼が神だった。
こうして私は走り始めました。何回か怪我をしていますが今も走り続けられているのは 彼もまた走り続けているからです。
